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堂安律も若手気分でいられない?
欧州リーグの平均年齢と外国人比率。 

text by

杉山孝

杉山孝Takashi Sugiyama

PROFILE

photograph byGetty Images

posted2018/09/25 07:00

堂安律も若手気分でいられない?欧州リーグの平均年齢と外国人比率。<Number Web> photograph by Getty Images

オランダ・エールディビジで活躍する堂安律。20歳という年齢は同リーグでは特別若くはない。

中間に立っているのがブンデス。

 そうした選手流通の中間に立つのがドイツ・ブンデスリーガだ。外国人選手の比率も平均年齢も、バランスが取れている。今季開幕戦のピッチにも、3人の18歳が立った。2季前にリーグを驚かせた昇格組のライプツィヒは、選手の若さを武器の一つとした。

 同じような選手構成のフランス・リーグ1と並んで、一足飛びに英国へ渡らない選手をショーウィンドウに並べつつ戦力もアップと、現在と未来の両にらみで補強している。

 では、欧州への選手供給源の一つである日本は、この世界にどう組み入れられていくべきか。外国人選手枠撤廃案、逆にその案への反対意見も聞こえてくるが、現状のままでは競争力は不十分だ。

 体ができあがる年代にも違いはあるが、いつまでも「奥手」ではいられない。Jリーグの設立当初、外国人監督たちが積極的な若手起用で「プロの矜持」を見せていたことを忘れてはいけない。

発売中のNumberPLUS「欧州蹴球名鑑」より転載しました。
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