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大島僚太は局面より90分で考える。
「試合終了の段階で勝っていれば」 

text by

二宮寿朗

二宮寿朗Toshio Ninomiya

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photograph byWataru Sato

posted2018/09/21 12:45

大島僚太は局面より90分で考える。「試合終了の段階で勝っていれば」<Number Web> photograph by Wataru Sato

攻守両面で試合ごとに存在感を増す大島僚太。その深遠なプレーぶりは見逃せない。

日本なら自分で考える面白さが。

 ロシアワールドカップでは、ケガもあって出場機会は訪れなかった。

 その舞台にこそ立てなかったが、「世界」を目に焼きつけることができた。これからやらなければならないこと、感じたことをベルギー戦が終わった後に宿舎にあったメモ用紙に書き、今も自宅に保管している。

 同じリオ五輪世代のワールドカップメンバーが次々と海外に飛び出していくなかで、大島はフロンターレでの成長を見据える。

「もちろん海外の選択肢をゼロにはしていないです」という前置きの後、彼はこう語った。

「海外のサッカーはやっていない以上わからないですけど、対応力が勝手に引き伸ばされていくイメージはあります。環境も成長させてくれるとは思います。でも日本ならば、相手のことも分かりきっているのでどこを伸ばしていけばいいか、自分で考えてやる面白さというのがあると思うんです」

シンプルにうまくなりたい。

 思考と志向は、そのときどきに変化を伴う。

「自分で考える」過程に、今の「線」「総体」があるということ。

「シンプルにうまくなりたい、試合で勝ちたい、それだけです。どこにいようともサッカーを楽しくやっていたいというのは変わりませんから。ただ、自分に厳しく求めることはやり続けていかなければなりませんけど」

 勝ちたい、うまくなりたい、楽しくサッカーをやりたい。

 サッカー人生も、彼は「線」で見ようとしているのかもしれない。

 焦りもない、慌ててもいない。

 自分らしい足取りで、大島僚太は己の道を往く。

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