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“長崎の徳永悠平”が味スタ帰還。
「東京に隙はない。燃えてますよ」
posted2018/07/26 17:30
text by
馬場康平Kohei Baba
photograph by
J.LEAGUE
思い出の場所に、足を踏み入れた時、彼は何を思うのか――。徳永悠平は、14シーズンを過ごしたかつてのホームに、V・ファーレン長崎の選手として帰ってくる。
7月27日に“敵地”味の素スタジアムに乗り込む。4月8日の初対戦では、ホームで2-5と敗戦。そのリベンジを懸けた戦いとなる。
「前回は長崎のホームだったので、案外こんな感じなんだなって思ったけど、今度は東京で、味スタで試合をすることになる。ちょっとどうなるか分からない。どんな気持ちになるんだろうなって」
そんな複雑な思いを抱えながらも、「今の東京は本当に強いので、思い切りチャレンジしたい」と口にした。今季2位で前半戦を折り返した、古巣との対戦をこう述懐する。
「とにかく東京が強いなという試合だった。本当に付け入る隙がないと思った。開幕前の練習試合もそうだったけど、対戦した全てのチームの中でダントツに強かった。力強さや、隙のなさを見せつけられた。だから、開幕当初こそ結果が出ていなかったけど、一つ勝てば、絶対に手がつけられなくなるなって思っていた」
FC東京戦の大敗が長崎の契機に。
一方で、長崎にとっても、その試合が契機となったという。
「僕らにとっても前回の対戦はいいきっかけになった。5点を取られて、あの試合の後に、まず守備を安定させないと勝ち点は取れないという話し合いをした。ベテランのオレとか、キャプテンの高杉(亮太)を中心に自然とそういう話になった。そこから一つ勝つことができて自信になったし、そこからチームにも勢いがついた」
長崎は東京に大敗して以降は、粘り強く戦って4連勝を飾った。悲願のJ1定着に向けて足掛かりをつくったかのように思えた。だが、現在は3連敗中と、チームの勢いには陰りが見えてきている。徳永は、「ここ数試合は相手が強かったというのもあるけど、勝てていない」と言い、こう続ける。