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今季の畑岡奈紗は優勝争いの常連へ。
予選落ち連発の昨季からなぜ急成長?
posted2018/05/29 17:00
text by
南しずかShizuka Minami
photograph by
Shizuka Minami
野球に例えると、ノーヒットノーランを達成しながら延長戦で敗れた感じだろうか。
畑岡奈紗は、完全試合未遂だった。
5月17日~20日の「キングスミル選手権」、畑岡は3日間ノーボギーで回った。(悪天候のため、試合は54ホール競技に縮小)。14アンダーの首位タイでホールアウトしたが、惜しくもプレーオフでアリヤ・ジュタヌガーンに敗れた。
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「自分のベストを尽くした結果なので、悔いはないです」
畑岡は試合後に爽やかな笑顔をみせた。
昨季は米女子ツアーで出場した試合の半分以上で予選落ちという、苦いルーキーイヤーとなった。今季はまだシーズン中盤にも関わらず、すでにトップ10入り3回と、別人のように好調である。
好転のきっかけは、昨年の終わり頃にショットを修正できたこと。
スイングのトップがクロスする癖を直そうと試みるうちに、ボールを上から打ち込めなくなっていたことに気づいた。
「体の回転だけで打つように、シンプルに」
今季いきなり凄いショットを打つようになった!?
「キングスミル選手権」では、ティーショットの90%がフェアウェイをとらえた。さらに今季のドライバーの平均飛距離は264.58ヤードと、パワー系の外国勢に全く引けを取らない。
だが、ちょっと待ってほしい。
本来のスイングを取り戻したとはいえ「世界に通用する正確に遠くまで飛ぶショット」を、19歳の畑岡はどうやって習得したのだろうか?