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米国から見た日大アメフト部問題。
NFLでは告発者にセカンドチャンスが!
text by
及川彩子Ayako Oikawa
photograph byKyodo News
posted2018/05/24 14:30
選手が記者会見を開いた翌日、急遽、監督・コーチ側の会見が。内田正人前監督、井上奨コーチの悪質反則指示は改めて否定された。
告発した日大の選手に、セカンドチャンスを!
実はセルーロも、2009年シーズンにはボーナス制度に関わっていた。しかし彼の勇気ある行動により問題は明るみになった。NFLは彼の誠実さと勇敢さを高く評価し、今回の雇用を決めたのだろう。
日本で起きたアメフト問題は、今後どのように進んでいくのかは、まだ分からない。
当該選手が行ったプレーは指示があったか否かにかかわらず許されるものではないし、相手選手に対して罪を償う必要があるだろう。
だが公の場で謝罪し、チームの問題を勇気をもって告発した彼に、セカンドチャンスが与えられることを切に願っている。
少なくとも、何の害も被っていない我々が20歳の青年を社会的に抹殺するようなことはあってはならないと思う。