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どこまでも“気づかいの人”大谷翔平。
全米が夢中になった振る舞いって? 

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及川彩子

及川彩子Ayako Oikawa

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photograph byUSA TODAY Sports/REUTERS/AFLO

posted2018/05/21 17:00

どこまでも“気づかいの人”大谷翔平。全米が夢中になった振る舞いって?<Number Web> photograph by USA TODAY Sports/REUTERS/AFLO

米国でも日本にいた時と変わらぬ振る舞いの大谷翔平。この屈託のない笑顔こそ、万国共通の「愛される理由」だろう。

ひまわりの種の殻はカップに……の大谷流。

 ご存知のようにメジャーリーグの選手は試合中にひまわりの種を食べ、その殻を床に吐き出す。

 1950年、60年代にひまわりの種を食べた選手がいて、その後、伝統のように引き継がれているのだが、かっこよく殻を吐き出すことに憧れている野球少年も少なからず存在する。アメリカの野球少年にとっては、メジャーの選手のワイルドな仕草がかっこよく、そして大人っぽく見えるのだろう。

 大谷選手はと言うと、殻を紙コップに吐き出す、という新たなマナーを披露し、アメリカ人ファンやメディアを驚嘆させている。

日本の野球関係者は全員キレイ好き!?

 メジャーリーグの解説者や記者たちは「WBCの時もアメリカチームはゴミだらけだったのに日本チームのベンチはキレイだった」、「日本の試合に行った際に、紙くずを落としたら、通訳が慌てて拾ってゴミ箱に入れてくれた」、「日本のファンは座席にゴミを置きっぱなしにしない」と、日本のキレイ好きネタで盛り上がる始末。

 日本では学生時代に掃除の時間があり、自分たちが使った場所は自分たちで掃除するという習慣があるが、アメリカでは掃除をするスタッフがいるため、「誰かがするから」という気持ちでゴミをポイ捨てしたり汚したりする、ということらしい。

【次ページ】 「子供達にも見習ってほしいな」という気持ち。

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#ロサンゼルス・エンゼルス

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