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メドベデワと羽生結弦が同門へ。
「最強チーム」で北京五輪に挑む。
text by
野口美惠Yoshie Noguchi
photograph byAsami Enomoto/JMPA
posted2018/05/09 17:00
ルール変更はメドベデワにとっても追い風となる可能性が高い。北京オリンピックへ向けて最高のスタートを切った。
どんな選手でも受け入れる訳ではない。
オーサーによれば、オリンピック後のこの時期は多くの選手がコーチ変更を検討する時期だが、どんな選手でも受け入れる訳ではないという。
オーサーは、「まずは自分の愛弟子であるユヅル達にとって、新しい選手がどう影響を与えるか、ということを考えます。またクリケットクラブは本当に家族のように仲の良い小さな村のようなチームなので、このチームに馴染める性格か、そして他人を思いやれる人間性があるか、そしてジュニアの後輩達にお手本となるような練習姿勢を見せられるかなどを考えて判断します。多くのトップ選手から依頼のメールを頂きますが、実際に受け入れるのはほんのわずかです」と語っている。
メドベデワは5月7日、練習拠点をトロントに移すことを、ロシアのスケート連盟を通じて発表。コメントで、まずエテリ・トゥトベリーゼコーチらへの謝辞を述べた。
「何よりもまず、エテリ・トゥトベリーゼ先生、そしてすべてのコーチに感謝をしています。貴重な実り多い、時には辛いトレーニングに感謝しています。そして並外れた辛抱強さで私を見守ってくださりありがとうございました。
彼女達のお陰で、私は素晴らしいフィギュアスケート人生を送り、ハイレベルな結果を出すことができ、誇りに思っています」
移籍を決めた理由については、「新しい可能性を求めて新しい練習方法を取り入れたいことと、ロシアをもっと高いレベルに引き上げていくため」とコメントした。
次々と世界トップクラスの選手を生み出す。
世界女王に2度輝き、現在の世界記録保持者でもあるメドベデワが、あえて移籍するチーム・ブライアン。それはどんなチームなのか。
もともとオーサーは、サラエボとカルガリーの2大会でオリンピック銀メダリストとなり、引退後はプロスケーターとして活躍していた。
キム・ヨナから熱烈にコーチ就任を依頼され、'06年からトロントの会員制高級スポーツクラブ「クリケットクラブ」を拠点に指導を開始。キムを'09年世界選手権女王、'10年バンクーバー五輪金メダリストに育てると、続いて'11年からはハビエル・フェルナンデスを育て、さらに'12年からは羽生結弦が同門に加わった。