都築章一郎の名言
自分になにができるのか。16歳の少年がそのことを突きつめて考えてリンクに立ち続けたことに感動しました。
都築章一郎(フィギュアスケート)
東日本大震災、仙台の街が震度6を超える激しい揺れに襲われたとき、羽生結弦はリンクで練習をしていた。羽生を小学2年生から高校に上がるまで指導した都築章一郎は、傷ついたはずの16歳の少年・羽生が、週末は全国各地を回ってチャリティを含めたアイスショーに積極的に出演したことに感銘を受けたと話す。「本人が滑れる喜びと感謝の気持ちを伝えたいと思っていても、周囲が受け入れてくれるかどうかわからない。そんななかでチャリティ活動を続けるのは、よほど強い思いがないとできません」。自らを高みに導くためだけではなく、自分の存在が誰かの力になれないだろうか。その感受性が内面から外に対しても向けられたとき、羽生結弦というスケーターはそれまでとは違う風景を見たのかもしれない。
Number868号(2014/12/24)
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