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バレー界に現れたスーパーな18歳。
西田有志「大学は遠回りというか」 

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米虫紀子

米虫紀子Noriko Yonemushi

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photograph byJTEKT STINGS OFFICIAL

posted2018/02/25 08:00

バレー界に現れたスーパーな18歳。西田有志「大学は遠回りというか」<Number Web> photograph by JTEKT STINGS OFFICIAL

現役高校生の西田は、昨夏のインターハイで海星(三重)をベスト16に導いた。アジアユースメンバーに選ばれるなど、バレー界期待の逸材だ。

抑えられた相手に、2週間後にリベンジ。

 1月28日の首位パナソニックとの対戦では、ブロックに捕まって決定率を抑えられ、西田は「イメージしていたブロックの高さと全然違ったのが誤算で、少しナイーブになった」と振り返った。

 しかし相手に対応されたら、次はその上を行く。2週間後に行われたレギュラーラウンド上位6チームによるファイナル6では、同じパナソニックに対して、幅広いコースや緩急を使い分け、小気味よくブロックアウトを奪い両チーム最多の25得点を挙げた。セットカウント1-3で敗れたが、鋭いサーブを打ち込んで崩し、自らバックアタックを決めるなど4連続得点につなげて好調パナソニックを慌てさせる場面もあった。

 レギュラーラウンドでブロック賞を獲得したパナソニックの白澤健児も、この日の西田のスパイクには少々手こずった。

「ボールにすごくきれいに回転がかかっているので、(ブロックの)思ったところと違う場所に当たると弾かれてしまう。それにあのポジションは、点数を取るのも大事ですけど、周りを勇気づけるというか、闘争心を持ってチームを鼓舞する力も重要。うちの清水はそういう力を持っているんですけど、彼も一緒な感じがします」

清水「僕が高校生の頃よりも100倍すごい」

 同じサウスポーで、長年代表でも活躍してきたオポジットの清水は、西田が憧れてきた選手の1人だ。

「これまでは自分のことは眼中になかったと思うんですけど、今日はちょっとでも意識させるというか……、ちょっとでも清水さんの目に入るようなプレーをしたいなと思っていました」と西田は笑った。

 その清水は、「意識しましたよ」と苦笑した。

「すごかったです。僕が高校生の頃よりも100倍すごい。僕はもっと考えてなかった。彼はしっかりと考えて、コースの打ち分けや、フェイントを絡めたりというのをもうやっていますからね」

 攻撃だけでなく、高校ではサーブレシーブでも中心となっていた。代表も見据え、西田はこう語る。

「左利きをいかすためにライトというポジションには入っておきたいんですけど、オポジットというより、サーブレシーブにも入れるようにしたい。自分が苦労してでも、幅広くやることが自分の生きる道だと考えています」

【次ページ】 「自分の中では大学は遠回りというか……」

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