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開幕投手はエースでなくてもいい?
菊池雄星、則本昂大の“内定”に思う。
text by
氏原英明Hideaki Ujihara
photograph byKyodo News
posted2018/02/10 11:30
菊池は2017年に2年連続の開幕投手を務めると、日本ハム打線を抑え込み勝利投手となった。
井口新監督のロッテは涌井か、それとも二木か?
他カードでは、井口資仁新監督が就任したロッテの開幕投手も見ものだ。
エースと考えれば涌井秀章で決まりだが、5年目の二木康太という選択肢もある。二木は昨季の楽天相手に5試合を投げて、防御率1.97。一方の涌井は4試合投げて3敗、防御率7.89と苦しんだ。井口監督の船出となる試合で、未来のエース候補に開幕マウンドを任せるのは悪くはないはずだ。
DeNAは昨季までは開幕投手を早々に決めていたが、今季はまだ発表されていない。今永、石田、濱口の左腕3枚に加えて、ルーキーの東克樹も先発ローテ候補だ。ウィーランド、井納、飯塚悟史もそこに加わるが、開幕のヤクルト戦にどれほど重きを置いてくるのかは興味深い。
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DeNAは3~4月にかけて、週前半に巨人と5試合、阪神と広島それぞれ3試合が組まれている。週末よりもウィークデーにより自信がある投手を持っていった方が得策かもしれない。
ラミレス監督が昨シーズン終盤、しきりに口にしていた言葉がある。
「チームにとって大事なことはどう始めるかではなく、どう終わるかである」
各チームの指揮官の哲学や、いかに。