高平慎士の名言
オリンピックってスポーツ選手の夢だけど、僕の中ではそこまでじゃないなと思う。「一本のレールを敷いた中で途中にある駅」みたいな。
高平慎士(陸上)
アテネ五輪男子4×100mリレー決勝に進んだ日本だったが、個々の能力は世界のトップスプリンターたちからはかなり落ちるといわざるを得なかった。なにせエース格の末續慎吾、朝原宣治ですら2次予選で敗退したのだ。だが、日本は緻密なパスワークと綿密なプランを立てることで、4位に入った。このときのメンバーで唯一の大学生だった高平は2走の末續とアンカーの朝原をつなぐ重要な役割を果たしたが、「他になれるものがあれば僕は今すぐ陸上をやめてそっちに行ってもいいと思っています」などと誤解を招くような発言を口にする、陸上選手としては異色の存在であった。2017年9月23日の全日本実業団対抗選手権を最後に引退。
Number634号(2005/08/11)
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