プロ野球列島改造論BACK NUMBER
提案したいドラフト関連イベント。
春の球宴『ルーキードームツアー』!
text by
ダンカンDankan
photograph byTakuya Sugiyama
posted2017/10/29 08:00
ドラフトの目玉だった清宮幸太郎も、翌年春から一軍でプレーできるという保障はどこにも無いのである。
ルーキーだけがプレーする春の球宴を!
プロに入団してくる若者の多くは大体18歳から24、25歳だろう。この年齢は違う世界でいえばAKB48と同じくらいである。
AKBは何やってる?
全国ドームツアーやってますよ!
だからルーキーも単純な話、彼らだけでドームツアーをやればいいのだ。
歌にダンス? いやいやもちろん野球で!
例えば、プロ野球の春のキャンプが終了した3月の初めごろに、今年は札幌ドームとナゴヤドーム、来年は東京ドームと福岡のヤフオクドーム、という具合に新入団選手だけの合同チームでセ・パ対抗戦の試合を組んではどうだろうか?
1回~3回までは高卒で入団した者、4回~9回は大学・社会人のルーキーで戦う……など細かい設定ならいくらでも考えられるはずだ。
『ルーキードームツアー』という春の夢。
大体その頃になると大スターのルーキー以外、世間はドラフト指名選手を忘れかけているはず。
そこに少しでも光が当たるようにしてあげる、というプランなのである。
もちろん、期待して地元からルーキーを送り出した人々も全国から集うだろう。“おらがルーキー”を応援するために、縁ある人々がスタンドを埋め尽くす光景を想うと、春のキラキラとした陽ざしのように胸おどるではないか!
そして何よりルーキーたちは「一軍に上がれば毎試合こんな大観衆の中で大好きな野球をやれるのだな……よーしやったるわ!」と更なる熱い決意を固めるのではないだろうか。その先のプロ野球人生でいつか挫折しそうになった時も、その満員のスタンドを思い出してもう一度立ち上がる者もいることだろう。
『ルーキードームツアー』――そんな春の夢があってもよくないかい?