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バスケ日本代表の救世主になるか?
日本育ちランデン・ルーカス、Bリーグへ。 

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宮地陽子

宮地陽子Yoko Miyaji

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photograph byUSA TODAY Sports/REUTERS/AFLO

posted2017/07/25 18:45

バスケ日本代表の救世主になるか?日本育ちランデン・ルーカス、Bリーグへ。<Number Web> photograph by USA TODAY Sports/REUTERS/AFLO

身長208cmのルーカスは守備に強く、ダンクもお手のもの。'15年のユニバーシアードではアメリカ代表として優勝に貢献した。

「アメリカにいる日本人選手には注目している」

 その『次の計画』が日本のBリーグでプレーすることだった。サマーリーグの時から、NBAでなければBリーグと決めていた。いくつかのBリーグ・チームから声がかかっていたが、この時点ですでに候補は絞っており、日本での生活やプレーを楽しみにするような発言も随所に飛び出てきた。

 日本のことを熱く語る言葉には、もうひとつこめられた思いがあった。子供時代を過ごした第2の故郷、日本で行われる2020年の東京オリンピックへの出場だ。それも、この先日本国籍を取得し、日本代表として出場することを目指しているのだ。実際に、先日、U19日本代表としてプレーした榎本新作(アメリカ名:アイザイア・マーフィー/ピマ・コミュニティ大)ら、アメリカにいる日本人選手たち数名とも連絡を取り、日本の話などを聞いているという。また、ゴンザガ大の八村塁や、ジョージワシントン大の渡邊雄太のことも知っており、彼らのプレーもハイライト動画などでチェック済みだという。

「アメリカにいる日本人選手には注目している。いつか、彼ら全員に会う機会があるのを楽しみにしている」とルーカスは顔を輝かせる。

「僕らの多くは、2020年のオリンピック代表として東京でプレーしたいという気持ちでいるからね。そうなったらすばらしいことだ。僕にとっても、日本を代表してプレーするというのが目標なんだ。そのためにも、パスポート(国籍)を取得して、代表チームでプレーできることを願っている。この先、それを実現するための方法を見つける必要があるけれど」

 サイズがあり、アメリカの強豪校でプレーしていたルーカスの日本国籍取得は、東京オリンピックに向けて日本バスケットボール協会の秘策となりえる。もちろん国籍取得は簡単なことではないが、可能性があるから進めようとしている話でもある。

 12年前、ルーカスの母は、ルーカスの選択肢が広がるようにと、福井に移住した。その判断によって今、ルーカスは、父親と同じように日本のリーグでプレーしようとしているだけでなく、日本のユニフォームを着て東京オリンピックに出ることになるかもしれない。

 ルーカスは日本への思いについて、次のように語った。

「僕は日本で育って、日本には特別な思い入れがある。だから、オリンピックのホスト国である日本を代表してプレーできたらすばらしい経験になると思う。ぜひやってみたい」

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