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辰吉丈一郎の教え子1号が世界戦。
京口紘人「ジョーちゃんのために」 

text by

杉園昌之

杉園昌之Masayuki Sugizono

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photograph byMasayuki Sugizono

posted2017/07/23 07:00

辰吉丈一郎の教え子1号が世界戦。京口紘人「ジョーちゃんのために」<Number Web> photograph by Masayuki Sugizono

ウエアの背中に刻まれた「Joe」。このアルファベット3文字が京口に与える勇気は計り知れない。

自信は100パーセント、勝利で“天下一品の味”を。

 網膜剥離から復活して王座に返り咲いたボクサーの言葉には説得力がある。半信半疑な思いでは世界のベルトは手にできない。だからこそ、京口は力強く言い切る。

「自信は100パーセント」

 決戦を4日後に控えた19日。肩の力は抜け、余裕たっぷりの顔だった。ジムのエアロバイクをこぎながら報道陣と談笑していると、リミット47.6キロの戦いから解放される翌日、何を食べるかを思案。ふと口をついて出たのは――。

『天下一品』

 当日、左から繰り出すボディーブローとアッパーもそれと同じなら、気持ちよくお気に入りのラーメン屋へ足を運べるはずだ。一夜明けの「勝利の味」は、格別にこってりしているのかもしれない。

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