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「人生、どこから狂い始めたのか……」
清原和博、ついに雑誌連載スタート!
text by
鈴木忠平Tadahira Suzuki
photograph byTakuya Sugiyama
posted2017/07/19 17:00
まだ……歯切れよく自身を語ることはできない。しかし、訥々とした口調からは、自分にも世間にも、どこまでも正直であろうとする決意が感じられた。
誰も経験したことのない栄光と挫折の49年間が、ここに。
1つ、1つの思い出が執行猶予を過ごす2017年現在の自分にとってどういう意味があったのか、過去を振り返る表情や口調、仕草が雄弁に語っていた。
どうしても思い出せないこともあったし、逆に今なお鮮明な記憶もある。そのコントラストもリアルタイムに心理を反映しているようだった。
心の旅は少しずつ、少しずつ進んでいくしかない。
なにしろ誰も経験したことのないような栄光と挫折の49年間なのだ。終わりに何があるかもわからない。
ただ1つ、おぼろげながらにわかっているのは、すべてを語った後に残るのは単なる回顧録ではない。栄光の過去と今の自分の狭間で揺れ動いた心の軌跡なのだろう。
ついに、清原和博氏の新連載がNumber931号から始まりました。
目がくらむ様な高みへと到達した栄光、そしてその後におとずれた想像を絶する人生の深淵。清原氏が、自ら半生を振り返ります。
目がくらむ様な高みへと到達した栄光、そしてその後におとずれた想像を絶する人生の深淵。清原氏が、自ら半生を振り返ります。