“ユース教授”のサッカージャーナルBACK NUMBER
“久保建英と交代する男”からエースへ!
イタリア戦、岩崎悠人が爆発する根拠。
text by
安藤隆人Takahito Ando
photograph byKenzaburo Matsuoka
posted2017/05/26 17:00
小川が負傷後のピッチ上では、いつにも増して死に物狂いでゴールを狙う岩崎の姿が見られたのだが……。
久保は、ライバルから最高のパートナーになった。
「久保君と組むことで、僕はより“オフ・ザ・ボール”の動きに集中できると思います。律と久保君が細かいパスで相手を剥がすプレーをやってくれるので、それを活かす3人目の動きを僕がやって、前向きにゴール前に入り込んでゴールを決める……。久保君とは得点イメージの共有はできていると思うので、イタリア戦まで時間は無いけど、コミュニケーションを密にとりながら、いろいろすり合わせていきたいです」
岩崎にとって久保は、「ライバルか」ら「共存すべき最高のパートナー」へと変わった。
2人のコンビネーションがグループリーグ最終戦のイタリア戦で、どのような化学変化を見せてくれるのか――。
イタリア代表も2戦して1勝1敗と、まだ決勝トーナメント進出を確定できておらず、アルベリコ・エヴァーニ監督も「日本戦は全力で勝ちにいく」と公言している。
この試合、ウルグアイ戦同様にかなり厳しい戦いになるのは間違いない。
それだけに、岩崎たちの真価が問われる、まさに雌雄を決する一戦になった。
「先に失点すると苦しくなるので、絶対に先制点は獲りたい。自分のゴールで勝ちたいと思っているし、自分が獲るというイメージもしっかりと持っています」
小川の穴は俺が埋める!
岩崎はエースとしての矜持を抱いて、最高のパートナーとしての久保と共に、日本の攻撃を牽引する決意を固めた。