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松井珠理奈がプロレス愛を語る。
「もはやプロレスは生活の一部!」
text by
Number編集部Sports Graphic Number
photograph byWIP2017製作委員会/AKS
posted2017/05/15 11:30
ハリウッドJURINAのリングネームは、もちろんハリウッド・ハルク・ホーガンから来ている。指差しポーズも堂に入っている。
松井珠理奈が48グループでやりたいこと。
この間会場で見て、特に記憶に残っているのが新日本プロレスの6人タッグマッチです。4月頭に東京ドームでお仕事があって、後楽園ホールの試合には絶対に間に合わない予定だったのが、少し早く終わったんです。しかも東京ドームは後楽園ホールの隣。
その日は田口(隆祐)選手・棚橋選手・リコシェ選手の「タグチジャパン」対BUSHI選手、SANADA選手、EVIL選手の「ロス・インゴ(ベルナブレス・デ・ハポン)」の、NEVER無差別級6人タッグ王座の試合がメイン。これは見たい! と、最後の試合だけのために駆けつけました。
そのとき初めて、後楽園の2Fバルコニーから観戦したんです。タグチジャパンのタオルを買って。隣にもタグチジャパン推しの方がいて、一緒にタオルを振って応援しちゃいました。結果は見事にタグチジャパンがベルトを獲って、もう本当に嬉しかったです。
そんな経験もあって、今見ていて一番楽しいのは、やっぱりタグチジャパンとロスインゴのユニットですね。実は私、3月からタグチジャパンに強化指定選手として参加させていただいているんです(笑)。
タグチジャパンを応援しているうちに気づいたことがあって。田口選手がタグチジャパンでされていることが、私が48グループでやりたいこととすごく似ているんです。
田口選手は本気のプロレスファンの方からしたら、もしかしたらふざけているように見えるかもしれません。でも、それまでプロレス好きではなかった人にも「こんなプロレスの戦い方があるんだ!」と興味を持ってもらって、新しいファン層を取り入れよう、もっと違う形でプロレスを盛り上げよう、と意識されているところに共感を覚えます。
もちろん、真面目に戦ったら強いんですけど、そういうちょっと面白いことをして、他のユニットとはまた違うカラーを出そうとされているのが、私はすごく好きです。
自分も田口選手のように48グループを盛り上げていけたら素敵だなって思います。
SKEが新日本だとしたら、AKBはノア?
プロレスから受けた影響は色々あるんですが、そういうユニットを観る中で、グループというものに対しての考え方が大きく変わりました。今まで私は、所属するSKEが「新日本プロレス」だとしたら、AKBは「ノア」だと考えていて。SKEとAKBは、団体同士で抗争していかないと、と思っていたんです。
AKBがあってこそSKEがあるので、もちろん感謝の気持ちはありますが、だからこそやっぱり追い抜かないといけない、SKE一丸となってAKBと戦おう、という気持ちでした。
でも、実際にプロレスを見ていたら、似ているようでそうじゃないんです。自分たちの団体の中でもいくつかのユニットに分かれていて、そのユニットごとに戦っていた。タグチジャパンにロスインゴ、バレットクラブなど色々なユニットがあって、そこ同士で戦うから面白い。SKEもそういうスタイルでありたいな、と気づかされたんです。