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新戦力OK、試合内容OK、でも6連敗。
大宮が入り込んだ迷宮の正体は何?
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戸塚啓Kei Totsuka
photograph byJ.LEAGUE PHOTOS
posted2017/04/14 08:00
![新戦力OK、試合内容OK、でも6連敗。大宮が入り込んだ迷宮の正体は何?<Number Web> photograph by J.LEAGUE PHOTOS](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/f/e/350/img_fe9b98f2f0c4b4302eb4530a15a129b7204128.jpg)
実はJ1の開幕からの連続無敗記録も大宮が持っている。ちなみにJ1の開幕連敗記録は、引分け導入前を除くと、福岡の9連敗である。
過去5年、6試合終えて最下位だと4チームが降格。
ここまで勝点0で最下位に甘んじているものの、大宮はJ2へ降格するレベルのチームではない。ただ、5位に食い込んだ昨年の記憶は、ひとまず頭から締め出すべきだ。
過去5シーズンを振り返ってみる。6試合終了時点の最下位チームで、勝点が「0」だったのは'14年の徳島ヴォルティスだけだ。残りの4チームは勝点を記録していたが、J1残留を果たしたのは'15年の甲府だけである。すでに現時点で、大宮は追い詰められていると言っていい。
理想なき現実主義に未来はなく、現実なき理想主義もどこかで行き詰まる。そのうえで、理想と現実のバランスを見誤ると、迷宮へ吸い寄せられてしまう。「できること」と「やるべきこと」を、ケースバイケースで別々にすることは必要なのだ。
4月16日開催の清水エスパルス戦は、大宮にとって今シーズンの行方を左右する天王山だ。すでに勝点18を失っていることを踏まえれば、より謙虚で自省的なスタンスで臨むことに迷いはないはずである。ミッドウィークのルヴァンカップで今シーズンの公式戦で初の勝ち点1をあげたが、リーグ戦で勝点をあげなければ負のループからは抜け出せない。
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