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Jリーグ名鑑は密かなるネタの宝庫。
「ブーイングスター」って誰でしょう?
text by
茂野聡士Satoshi Shigeno
photograph byJ.LEAGUE PHOTOS
posted2017/02/15 08:00
表彰式で森脇がカップを掲げても、浦和イレブンやファンはまったくの無反応。これもきっと、愛されている証拠……のはず。
「オシム+モウリーニョ」の指揮官が愛媛に!
ビッグネームの名が引き合いに出されるのは、選手だけではなく監督もだ。
<オシム仕込みの和製モウリーニョ/間瀬秀一(愛媛)>
間瀬監督は、2015年から2年間、J3ブラウブリッツ秋田を率いた。特に2016年はチームを4位に導き、実績が認められて今季はJ2で采配を振るう。間瀬氏の名が知られたきっかけは、さかのぼること14年前の2003年、ジェフ市原(現・千葉)でイビチャ・オシム監督の通訳を務めたこと。
数々の「オシム語録」を生み、その後は指導者の道を着々と歩んでいる。その姿をバルセロナの通訳としてキャリアを歩み始めたジョゼ・モウリーニョ(現マンチェスター・ユナイテッド監督)と重ね合わせたのだろう。「オシム+モウリーニョ」のコンボだけに、キャッチフレーズでの“名将度”で絶大なインパクトなのは間違いない。
今野と井手口のキャッチフレーズを見てみると……。
複数人のキャッチフレーズで合わせ技一本を取りに行く、技ありのケースもある。
<No.1ボールハンター、No.2ボールハンター/今野泰幸、井手口陽介(G大阪)>
<金沢の心臓(右心室)、金沢の心臓(左心室)/秋葉勝、山藤健太(金沢)>
キャッチフレーズとともにぜひ見てほしいのが、今季の予想フォーメーション。G大阪だと円熟味を増す今野、そして進境著しい井手口がダブルボランチとして配置されている。昨季から存在感を放っている「ボールハンター」コンビは、吹田スタジアムの新名物といえよう。
また金沢の秋葉&山藤のダブルボランチは右が秋葉、左が山藤というポジショニングで、まさにチームの心臓部であることもきっちりとアピール。これには思わず「座布団一枚!」と思うと同時に、彼らと一心同体となる“五臓六腑(足すと偶然にもイレブンに!)”のチームメートの連動性にも期待したい。