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高校時代の宿敵が鹿島の盟友に。
昌子源と赤崎秀平、'09年の邂逅。
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![安藤隆人](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/b/f/-/img_bf61245775818e993f7b27afcadd69be52906.jpg)
安藤隆人Takahito Ando
photograph byGetty Images
posted2016/12/13 11:50
![高校時代の宿敵が鹿島の盟友に。昌子源と赤崎秀平、'09年の邂逅。<Number Web> photograph by Getty Images](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/c/6/700/img_c603e83e3ae2e4111ddd113fb1a73da1198577.jpg)
柴崎岳を筆頭とする次世代組の中心を担う昌子源(後列左端)と赤崎秀平(後列中央)。世代交代に成功した鹿島は、強い。
鮮やかなボレーシュートを見せた赤崎。
23分に谷尾のゴールで米子北が先制すると、これを皮切りに両チームの攻防は一層激しくなっていった。
31分、佐賀東の左からのクロスをボランチの選手がヘッドで落とす。赤崎が昌子を背中でブロックしながら、腰より上に跳ねたボールを、身体をねじらせながら右足ボレーで叩く――ゴールを背にした状態から放たれたループボレーシュートは、鮮やかな軌道を描いてゴールに襲いかかるが、これが米子北GKが必死に伸ばした手に当たり、コースが変わるとそのままバーを直撃した。
ゴールこそならなかったが、赤崎の圧巻のシュートに会場は大きくどよめいた。
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後半に入って、さらに米子北が追加点。
そして、その直後に佐賀東が1点を返して……激しさが増す試合展開に、昌子のディフェンスもますます熱くなり、前半は数回のチャンスを作り出していた赤崎も苦しめられ始めた。
容赦なく赤崎を潰しにかかっていた昌子。
昌子はどれだけ相手がパスで揺さぶってきても、赤崎を視界から外すこと無く、ボールを持ったら容赦なく潰しにかかった。
赤崎はそれを嫌って、時には中盤に落ちてボールをさばくなど、どうにかして昌子のマークを振り切ろうとした。だが、後半は赤崎へのサポートが少なくなり、同点に追いつくことが出来なくなってしまった。
試合はそのままタイムアップの時を迎える。
米子北が佐賀東を2-1で下して、決勝進出を果たした。