月刊スポーツ新聞時評BACK NUMBER
プチ鹿島“まさか”の11月見出し大賞。
サンスポ「TRUMPで勝つ ハリル日本」。
text by
プチ鹿島Petit Kashima
photograph bySports Graphic Number
posted2016/11/30 17:30
日刊スポーツ、スポニチなどは当然1面がトランプ当選の記事だったが、デイリーは……やっぱり阪神だった!
孫はPPAP、じいちゃんはTPPを動画で配信。
記事の締めは、
《安倍晋三首相は17日(日本時間18日)に、トランプ氏と直接会談を予定しており、同氏が脱退を表明している環太平洋連携協定(TPP)も話題に上がる見通し。孫娘の動画をトランプ氏が見ている可能性は高く、会談を前につかみはOK!? 難航が予想されるTPP交渉の席でも、PPAPが周囲を笑顔にしてくれそうだ。》
しかしこの数日後、トランプは「大統領就任の初日にTPP離脱を表明する」とユーチューブで宣言。
孫は「PPAP」を、じいちゃんは「TPP」を、動画で配信した形となった。
「原口あるぞ一塁」で沸く、デイリースポーツの1面。
さて、今月のスポーツ新聞で盛り上がったのはサッカーW杯アジア最終予選だった。
とくに15日のサウジアラビア戦の「負けられない戦い」。これに勝利した翌日は各紙大盛り上がり。FW原口元気の活躍を大きく伝えた。
「首位サウジ撃破 元気4戦連発 W杯圏内浮上 ハリル監督命拾い」(スポニチ)
「原口史上初 W杯最終予選4戦連発」「カズ 呂比須超え!! 歴史に名を刻んだ」(サンスポ)
「ハリルに元気!」(スポーツ報知)
日刊スポーツも「原口がいなかったら」というDF長友のコメントを紹介。
デイリースポーツもこの日は「原口」だった。1面をみてみよう。
「原口あるぞ一塁」
同じ原口でも、阪神タイガース・原口文仁捕手のほうだった。打力の評価が高い原口が「一塁」起用もという話。「ゴメス退団で浮上!!右の主砲や」と紙面は興奮気味。
デイリー、さすがである。