月刊スポーツ新聞時評BACK NUMBER
プチ鹿島“まさか”の11月見出し大賞。
サンスポ「TRUMPで勝つ ハリル日本」。
text by
プチ鹿島Petit Kashima
photograph bySports Graphic Number
posted2016/11/30 17:30
日刊スポーツ、スポニチなどは当然1面がトランプ当選の記事だったが、デイリーは……やっぱり阪神だった!
糸井移籍を取り上げる、デイリーの幸せそうな世界。
阪神推しのデイリーにとって今月はワクワクドキドキの1カ月だった。オリックス・糸井嘉男外野手のFA宣言で「阪神が獲得へ」と連日報道。
デイリーの糸井関連1面を並べてみよう。
「金本監督 脅迫ラブコール」「初めての恋人 もっと強引にいく 何度でも会いたい 」 (11月12日)
「金本無期限で待つ」(11月15日)
「金本監督の熱意に心打たれた」(11月21日)
そして11月26日、糸井の阪神入団会見を伝えるデイリーは「こんな1面頼むで」と、「糸井MVP」「糸井V王手」「糸井救った超美技」「糸井50盗塁」「糸井弾サヨナラ」といった架空見出しを並べたのだ。
そして、ドーンと「糸井1面ジャックや」。
ああ、幸せそう。それにしても、1面を大きく使って来年は「1面ジャックや」というのもなんだかすごい。
果たして糸井は来年どれだけデイリーの「架空見出し」を実現できるか。注目である。
こういう「まさか」はいくらあってもいい!
今月はこの見出しで締めよう。
「ブラック圧勝 サブちゃんの復活祭りだ~よ~」(スポーツ報知・11月28日)
歌手の北島三郎さんの所有馬キタサンブラックがジャパンカップを制覇したのだ。サブちゃんの馬が最高峰のG1レースを勝つなんて、数年前に誰が予想しただろうか。しかも堂々の1番人気で。
冒頭で、今年は「まさか」の年と書いたけど、こういうおめでたい「まさか」ならいくつあってもいい。