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五輪前から守備は破綻していた?
手倉森J、5失点はなぜ起こったか。 

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佐藤俊

佐藤俊Shun Sato

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posted2016/08/05 19:00

五輪前から守備は破綻していた?手倉森J、5失点はなぜ起こったか。<Number Web> photograph by JMPA

試合前に「『ナイジェリア戦がメダルへの全てだな』という覚悟でいく」と語っていた手倉森監督。試合後は「挽回力を見せられれば」と敗戦を引きずらない気迫を見せた。

遠藤航「今日みたいなゲームをしたらもったいない」

 遠藤航は言う。

「守備のオーガナイズができていても、最後の個人のところでネガティブになってしまうと今日みたいなバタバタしたゲームになってしまう。だから積極性です。サイドにふられるのは、もう割り切るぐらいでいい。プレスに行ってはがされても、また行って最後に取れればいいやぐらいの感覚でやればいいと思う。せっかく五輪という舞台にチャンレンジするために来たのに、今日みたいなゲームをしたらもったいない。チームとして下を向かずに、頭を切り替えていく。2つ勝てば上にいけるんで、さらに積極性を出していくしかない」

 遠藤は、落ち込む素振りも見せずに冷静にそう語った。

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 キャプテンが重視する「積極性」は、プレーにおいてもメンタルにおいても極めて大事だ。だが惜しむらくは、負けて気付くのではなく、ナイジェリア戦でそのポジティブなプレーを見せてほしかった。

 キックオフの6時間半前にマナウス入りしたナイジェリアは、悪条件の中でも優れた技術と高い身体能力を生かしてタフな戦いを見せた。日本はすべきことに目を向けず、絶好の追い風を自分たちのミスや守備の綻びで掴み損ねてしまった。

 日本は、自滅したのだ。

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