スポーツはカタチから入る方なんですBACK NUMBER
岩山も登れるスポーツサンダルが
真夏のフットウェア事情を改善!
text by
奥山泰広&高成浩Yasuhiro Okuyama & Seikoh Coe(POW-DER)
photograph byNanae Suzuki
posted2016/06/19 08:00
優れたフィット感&ホールド性に感激!
高 あら!? ストラップはベルクロで留めるんじゃないんだね。
奥山 ベルクロだと砂やホコリが付着しやすいでしょ!? そういう配慮もあって、チャコはベルクロじゃないんですよ。ちなみにチャコはストラップではなく、ウェビングベルトと呼んでますけどね。
高 おおっ! そのウェビングベルトを締めようとしてつま先のトコロを引っ張ったら、甲や足首のベルトもギュッと締まったゾ。
奥山 そうなんですよ。ウェビングベルトは1本で、ミッドソールの中を介して繋がっているんですよ。だから、チャコのサンダルは一度ギュッと締めたら、ズレにくいのが魅力なんです。その締め方にも正しい順序があって、まずは親指の付け根から外側方向に締めて、次に内側のくるぶしから外側方向に締めます。最後に留め具のトコロを締めて完了!
高 うむ、足の裏全体がソールにぴたっと一体化したみたい! さっき指摘したヒールカップや土踏まずの盛り上がりが、ウェビングベルトを締めることで効いてくるんだね。
奥山 歩いたときの印象はどうですか?
高 最初に見たときはソールが厚い印象を受けたけど、そんなに厚底というワケじゃないんだね。それに手に持ったときは重く感じたけど、履いてみると、足にぴったりフィットしていることもあって、そんなに重さを感じないね。う~む、でも、なんだか歩きづらい感じがするんだけど……???
奥山 むむっ、それは高さんが現代人の証拠! さっき説明した「回内」も含めて、現代人にありがちな姿勢をこのサンダルが矯正してくれるんです。また、現代人が日頃からあまり使えていない筋肉、例えば土踏まずの筋肉とかを使うために、“歩きづらさ”を感じるかもしれません。でも、数日歩いて身体が慣れれば、快適なウォーキングを満喫できますよ。なんたってチャコは、岩山も歩けるサンダルですから!
カジュアルシーンにも似合うお洒落サンダル。
高 歩きやすいのはもちろんなんだけど、“脱げにくい”のに“脱ぎやすい”のがいいね。すまん、ワケのわからん表現で……。
奥山 いや、全然OK。高さんの言いたいことは、よ~くわかりますよ。足先もくるぶし周りもしっかりホールドするので、なんなら走っても脱げにくいのがチャコの特長。でも、ベルトのアジャスターを緩めれば、ベルトが1本で繋がっているため、すぐに全体的にユルユルになるから簡単に脱げるんです。
高 そう! 俺はそれが言いたかったのだ!! だからこのスポーツサンダルは、旅行先やキャンプサイトで履くと便利で快適だろうな。
奥山 そのとおり! フェスとかに履いて行く若者が多いみたいですよ。ウェビングベルトの色や柄のバリエーションが豊富なので、ショートパンツやレギンスなどに合わせたコーディネートを楽しむ女子も急増中とか。高さんもヨレヨレのTシャツ&短パンばかりじゃなく、スマートにキメましょうね。
高 うん。サンダルだからといって裸足じゃなく、くるぶしまでのショートソックス、それもカモフラージュ柄のソックスを履いて、同じくカモ柄のトレイルショーツを合わせようかな。トップスはスナップボタンタイプの白シャツを着ると、この夏を爽やかにキメられるんじゃない?
奥山 おっ!? 高さんにしてはなかなかお洒落ですね。白シャツがポイント! まぁ、及第点をあげましょうかね。
高 そういう奥山はどんなコーディネートなの?
奥山 僕は敢えて白いソックスを履き、白いリネンのパンツにこのスポーツサンダルを合わせます。上はシアサッカー地のシャツに、ウェビングベルトの色に合わせたネイビージャケットを着ます。で、そのままビーチサイドのパーティに出かけますので、後はよろしく!
高 が~~ん、ま、負けた……泣。
Chaco Z/1 CLASSIC
水辺から荒れたトレイルまで、さまざまな環境に対応するスポーツサンダル。このZ/1クラシックはつま先がオープンになった代表モデルだが、ウェビングベルトの仕様やフットベッドの形状などが異なるモデルもある。9500円
(問い合わせ)エイアンドエフ
(電話)03-3209-7579
(公式サイト)http://www.chacos.jp