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大迫勇也が「ホームシック」?
ドイツ紙の記事が出た背景とは。
text by
ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph byDennis Grombkowski/Bongarts/Getty Images
posted2016/05/21 17:00
ケルンでの2シーズン目、開幕戦ゴールで話題をさらったが、それが今季唯一のゴールに。厳しいシーズンを越えて再起を期す。
十分なオフを取れず体調を崩してしまった。
他のクラブでは、代表戦に出場する選手は新シーズンに向けたチームへの合流を遅らせるのが一般的だ。しかし、シュテーガー監督は例外を一切認めず、今シーズンのブンデスリーガのチームで2番目に早く、6月24日にすべての選手を集めて、戦いをスタートさせた。
十分なオフをとれなかった影響もあったのか、2月には胃腸炎で1試合を、4月には発熱から2試合を欠場することになった。もっとも、精密検査を受けたものの、身体に異常はなし。
「コンディション不良ですよね。大事なときに風邪をひいてしまい、それがなければスタメンで起用されそうな試合もあったし、体調を崩しながら試合に出て、それが後に響いたときもあったし。それは自分の責任で、悔しいですね」
「ちょっとしたところに問題があった」
ドイツに来てから3シーズン目で、最も苦しんだシーズンとなったが、その原因として何か明確なものがあるというわけではない。
さまざまなものが少しずつ積み重なった結果、失意のシーズンという形に帰結することになってしまった。
ドイツのU-23代表がリオ・オリンピックに出場することもあり、来季のブンデスリーガの開幕は8月26日。歴史上もっとも遅い開幕となる。そのため、ケルンの新たなシーズンに向けての活動は、7月4日から。今回は十分に休養をとることができる。
今シーズンに味わった悔しさを晴らすために、大迫は再起を誓った。
「本当にちょっとしたところに問題があったということだと思いますけどね。これからどうなるかは、良くも悪くも自分次第。これまで以上に個人的な結果を意識してやっていくしかないです」