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最後のオールスターを見逃すな!
コービーがレブロンに伝えたいこと。
posted2016/02/10 11:00
text by
長澤壮太郎Sotaro Nagasawa
photograph by
Getty Images
NBAも早くもシーズン折り返し、ということで、現地2月14日にトロントで初開催(アメリカ国外で初)されるオールスター。アメリカ最大のスポーツイベントNFLスーパーボウルが終了後、全てのスポーツファンが目を向ける恒例のお祭りですが、今年は初開催のお祝いと同時に最後のお別れも行われます。
昨年11月に、今季限りの引退を表明したコービー・ブライアントの最後の球宴となるのです。
いまさらコービーのことを説明する必要はありませんが、今回でなんと18度目のオールスター出場となります(NBA史上2位)。18年連続はNBA記録、スターターに選ばれた回数16度も記録です。37歳、キャリア20年目となる“生きるレジェンド”の最後のシーズンは、ここまで平均得点16.4、シュート率35.3%と決してオールスターに選ばれる数字ではありません。しかし、全世界のファンが彼に投票し、2位のステフィン・カリーに287,289票もの大差をつけ1,891,614票を獲得。堂々の1位に輝きました。
オールスターに出られないと考えていたコービー。
彼と共に選ばれた、ケビン・デュラント、ラッセル・ウエストブルックやドウェイン・ウェイドも皆、「コービーがオールスターに選ばれるのは当然。彼と同じコートに立てて光栄」と言っています。
本人も昨年末の中間発表を見た時の驚きをインタビューでこう伝えています。「朝、コーヒーを買いながら給油して、何気なくインスタをチェックしたら、ファン投票の数字が上がっていて、びっくりしたよ。ショックどころじゃなかった」
誰よりも競争意識の高い彼には、今まで人気だけでなく実力でオールスターの出場資格を勝ち取ってきたという自負があるでしょう。ですから、今シーズンの数字を考えて自分はオールスターに値しないと感じていたのかもしれません。しかし、たくさんの票を獲得した現実を、「言葉がない。興奮するし、感謝している」と素直に喜びました。