堀江翔太「坂手くんのタックルには気を付けないと」

　迎え撃つパナソニックにも油断はない。

「決勝のあとも、もう1試合あるから、みんな、アホみたいに飲んだりはしてませんよ」

　リクシル杯決勝の翌日、トップリーグ年間表彰式に出席したパナソニックの堀江翔太主将は言った。

「帝京大は強いです。体も大きいし、スピードも、戦術も戦略もしっかりしている。キャプテンの坂手くんも非常にマジメで体を張れる。いい選手ですよね。彼のタックルには気を付けないといけない。しっかりと準備して臨みますよ」

　王者に油断はなく、チャレンジャーに気後れもない。互いに力を出し切る舞台装置は整った。

　もしかしたら、来季以降の大会のあり方を、あるいは国内シーズンのフォーマットをも左右することになる、19年ぶりの一発勝負は31日、午後2時、秩父宮ラグビー場でキックオフだ。