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スプリンターズSは「女の戦い」に!
中心はベルカントも、混戦は必至。 

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島田明宏

島田明宏Akihiro Shimada

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photograph byNIKKAN SPORTS

posted2015/10/03 08:00

スプリンターズSは「女の戦い」に!中心はベルカントも、混戦は必至。<Number Web> photograph by NIKKAN SPORTS

1000mのアイビスサマーダッシュで2馬身差をつけて勝ったベルカントの強さは本物だ。

牝馬だけでなく、セン馬も怖い。

 未知の怖さがあるのは、ただ1頭の外国馬リッチタペストリー(セン7歳、父ホーリーローマンエンペラー、香港・C.チャン厩舎)だ。香港のスプリンターは層が厚いことで知られ、なかでもこの馬は、香港馬として初めてアメリカのダートのGIを勝ったスーパーホースだ。世界中を転戦しているこの馬にとっては、ストレイトガール同様「初」の舞台ということは割引材料にはならない。「女が強い」と言っていたら、「おネエにやられた」という結果になることも充分あり得る。

 連勝中のウキヨノカゼ(牝5歳、父オンファイア、美浦・菊沢隆徳厩舎)も、マイルでもスプリント戦でも結果を出し、能力と適性の幅を見せている。

 ミッキーアイル(牡4歳、父ディープインパクト、栗東・音無秀孝厩舎)のスピードはスプリント戦でこそという感じもするし、ハクサンムーン(牡6歳、父アドマイヤムーン、栗東・西園正都厩舎)も、案外だった前走を「なかったこと」にすれば、やはり怖い。

 ということで、結論。

◎ベルカント
○ウリウリ
▲リッチタペストリー
△ストレイトガール
×ウキヨノカゼ

 女子中心の印になった。

 女子と言えば、日本時間の同日22時55分に発走する第94回凱旋門賞では、フランスの5歳牝馬トレヴが、史上初の3連覇をやってのけるかもしれない。日本馬が6年ぶりに参戦しないことになったのは残念だが、こちらも注目だ。

 日仏で「スーパー女子デー」になると見て、楽しみたい。

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