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ルーニーが“偉人”を抜く代表50点。
今季はFW専念で、クラブでも250点へ。 

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山中忍

山中忍Shinobu Yamanaka

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posted2015/09/12 10:40

ルーニーが“偉人”を抜く代表50点。今季はFW専念で、クラブでも250点へ。<Number Web> photograph by AFLO

イングランド代表では最年少得点記録も持つウェイン・ルーニー。オールド・トラッフォードにボビー・チャールトンらとともに銅像が建てられる日も近いか!?

「チームのために」の意識が裏目にでることも。

 追走からクリアを試みた相手DFがオウンゴールを記録する結果になっていなければ、即座のシュートを避けたルーニーは勝敗を分けるチャンスを逃しただけに終わっていた。プレシーズンに問題があったとは思えず、念願のストライカー起用で気分的にも乗っていたはずであることを考えれば、この慎重さは「決めなければ」という責任感が裏目に出ていると理解できるのではないだろうか?

 ルーニーは、ファンハール体制下でキャプテンマークを身につける以前から、「チームのために」という意識が人一倍強い選手だ。

 そこで、マンUでの状況改善には監督を含む周囲の協力も必要だろう。ファンハールは開幕から4-2-3-1システムを採用しているが、モルガン・シュネイデルランとマイケル・キャリックの2ボランチは、トッテナム戦翌週に格下相手の辛勝に終わったアストンビラ戦(1-0)でも、速攻に転じるべき場面で「遅攻」の起点にしかなれなかった。それぞれ、小気味良いつなぎとレンジの広いパス能力を持つ両名だけに、指揮官には攻撃のスピードアップに繋がるプレーを改めて促してもらいたい。

 前線2列目では両サイドのメンフィス・デパイとフアン・マタがトップ下的な位置に寄りがちで、中央最前線のルーニーが外に開くなどして相手ゴールから遠ざかる結果を招いている。かといって、デパイを除けば、マンUの2列目要員に1トップを追い越してゴール前に顔を出す意欲が旺盛というわけでもない。

中盤の構成を変える方法も?

 ルーニーが酷評されたスウォンジー戦で、対照的に相手1トップのバフェタンビ・ゴミスが賞賛を浴びた背景には、アウトサイドを使って攻め込みながら、時にはセンターFWがタメを作る間に裏のスペースへの侵入を狙う周囲の姿勢があった。

 逆にマンUの前線2列は、揃って中央での注視が可能なだけに、敵の最終ラインにすれば守りやすい攻撃陣だ。改善策の1つとしては、開幕3試合でベンチスタートとなったアンデル・エレーラを先発起用して、中盤をより攻撃的な「1+2」の3センターとし、前線も両サイドにFW意識が強まる3トップに変えて試合に臨む手もあるだろう。

【次ページ】 戻りすぎず、最前線に居座る必要がある。

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