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岡田武史が自ら獲得に動いた男。
山田卓也が語る、FC今治の野望。 

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小須田泰二

小須田泰二Taiji Kosuda

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photograph byTaiji Kosuda

posted2015/09/15 10:30

岡田武史が自ら獲得に動いた男。山田卓也が語る、FC今治の野望。<Number Web> photograph by Taiji Kosuda

今治FCには、市川大祐と山田卓也(写真)という元日本代表が2人いる。彼らがこのクラブに植えつけるものは、果たしてどんな実をつけるのだろうか。

FC今治の今年の目標は「JFL昇格」。

 今年のクラブ目標は「JFL昇格」。11月6日から開催される全国地域サッカーリーグ・決勝大会を勝ち上がれば、来シーズンのJFL出場権を手にできる。その試金石となるゲームが8月30日に行われた。天皇杯1回戦、ツエーゲン金沢との一戦だ。延長戦の末に3-6で敗れたものの、3カテゴリー上に相当するJ2クラブ相手に2度のリードを奪った。

「個人的には岡田オーナーの名前だけじゃなくて、FC今治という名前を知らしめるチャンスだった。いいサッカーをした負けたのですごく悔しい。このチームは、経験がない以外は技術もあるし、メンタルもある。仕事をしながらサッカーをしている選手も多いから、プロの選手よりも強い意識を持ってプレーしている。勝ち切れないと先がないということをこの敗戦によって痛感したはずだろうから、それをプラス材料としてこれから戦っていきたい。

 俺のスタンスは変わらない。FC今治の半年間を充実させるためにプロとしての姿勢を見せていくだけ。誘ってくれた岡田オーナーのためにも、目標は年末の地域リーグ決勝大会で勝つことしか考えていない」

 岡田オーナーからは「リーダーシップと球際の強さ。その強い気持ちを若手に伝えてほしい」と期待されているという。山田卓也というプロフェッショナルのエッセンスが注入されたアマチュアクラブ――FC今治の第1章は果たしてどんな結末を迎えるのだろうか。

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