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日本代表の連係が機能しない理由。
本田圭佑が語る、クラブとの“齟齬”。 

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西川結城

西川結城Yuki Nishikawa

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photograph byTakuya Sugiyama

posted2015/09/05 10:50

日本代表の連係が機能しない理由。本田圭佑が語る、クラブとの“齟齬”。<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

重苦しい沈黙を左足のミドルシュートで破った本田圭佑。個人のスキルで今回は事なきを得たが、攻撃の形なくして代表の強化はありえない。

ドン引きされるのは今に始まったことではない。

 カンボジアはFIFAランク180位。率直に言って、日本よりもだいぶ格下のチームである。過去には日本代表も、アジアの各予選(W杯や五輪など)において、こうした実力差のあるチームに大量得点を奪って勝利する試合も多くあった。アジアの対戦国がいわゆる“ドン引き”して守ってくるという事態は、何も今に始まったことではない。それでも過去の日本代表は、中田英寿や小野伸二、中村俊輔といった技術に長けた選手たちを中心に、最後は相手を突き崩して大量得点を決めてきた。

 たとえば、この試合と同じ時間に行われていた韓国対ラオス。カンボジアと同等のレベルの国(ラオスはFIFAランク174位)に対して、韓国はホームできっちり8得点を挙げて大勝を収めた。この夏、プレミアリーグのトッテナムに移籍したエース、ソン・フンミンもハットトリックの活躍。日本と韓国、両国の戦い方の違いは当然あるが、ライバルがこうした結果を出していることも、日本の低調ぶりを強調する材料となる。

 なぜ、これほどまでに引いた相手を攻略できないのか。なぜ、これほどまでに簡単な連係、技術ミスが頻出してしまうのか。日本の切ない現状を、この選手はいったいどう捉えているのか、試合後に直撃してみた。

本田圭佑「何で3点しか取れなかったのか」

「結果と内容はまた別なので。結果に関しては、当然勝ったことは評価されることだと思う。点の取り方、チャンスの作り方はまだまだだなというのが率直な感想です」

 自ら先制点を決めながらも、本田に満足の表情はなかった。その感情をさらに引き出すべく、質問を重ねた。

――日本とカンボジアのレベルの差からすれば、カンボジアに引かれてスペースがない状況でも、そこでしっかりテクニックを発揮して点を決めるということが要求されるのではないだろうか? また周囲もそういうプレーを求めているが。

「高いものを求めるのであれば、全然(ダメ)ですよね。そのレベルに到達していない。うーん……もっと上を目指さないといけないし、やはり(日本は)そういうチームでしょう。目標というものも。そのへんはこうして勝った時にこそ厳しく、何で3点しか取れなかったのかというふうに見ていくべきかなと思います」

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