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錦織圭、勝負の綾はブーイング?
“ノーシードで最も危険な男”に勝利。
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![秋山英宏](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/6/3/-/img_63c0172edf1a3eec5d5017836b5eb9301895.jpg)
秋山英宏Hidehiro Akiyama
photograph byTomoki Momozono
posted2015/05/28 11:20
![錦織圭、勝負の綾はブーイング?“ノーシードで最も危険な男”に勝利。<Number Web> photograph by Tomoki Momozono](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/6/f/350/img_6f86336f26534dfe7812b765aa0487e6168770.jpg)
全仏の日本人最高記録は、戦前の1931年、1933年に佐藤次郎が記録したベスト4。あと3勝で並び4勝で史上最高に。錦織圭はどこまでいくのだろうか。
「格下に順当勝ち」ではない神経戦。
手強い相手と警戒したことも、プラスとマイナス両方に作用したようだ。錦織は「クレーで強いとわかっていたので、いつも以上に身構えてしまった部分があった」と反省した。
どんな相手にも油断大敵で臨むのは当然だが、こうして「身構えて」しまっても厳しい戦いになる。トーナメントはそこが難しい。
錦織は、四大大会などの大会開幕前の会見で「組み合わせ表を見た感想」を聞かれると、必ず「1回戦の相手しか見ないので」と答え、決して先の展望を語らない。ベルッシのような難敵を一人ずつ倒していかなければ、何も起きないということを知っているからだろう。
試合を1行で要約すれば、「格下に順当勝ち」となるのかもしれない。しかし、これらの言葉は何も伝えない。錦織にとっては苦戦も覚悟で臨み、実際にひりひりするような神経戦を制しての、価値ある1勝となった。
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