前田智徳の名言
……プロ野球というのはもっと華やかで、楽しいところだと思っていた。
前田智徳(プロ野球)
広島入団1年目の夏、ファームにいた前田に一軍最昇格の声がかかった。だが、前田は気乗りせず、「僕は上がりたくない……」。説得にあたった二軍打撃コーチの内田順三が尋ねると、前田はこんな気の抜けるような理由を話したという。当時のカープは猛練習で選手たちをしごいていた。華やかな世界を夢見ていた前田にとって、カープは地獄のような戦場だったのだろう。「理想のスタイルでやりたいならまず自分を確立しなさい」という内田の説諭で、前田はプロの世界でやっていく覚悟を決めたのだ。
Number878号(2015/05/21)
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