ナディア・コマネチの名言 

1976年のモントリオール五輪体操女子団体規定、段違い平行棒で10点満点を叩き出したとき、コマネチはまだ14歳だった。6歳のときにルーマニアのクラブで体操を始めて以来、練習に次ぐ練習によって磨き上げられた才能に世界は魅了されたが、「時間を犠牲にしたという人もいますが、私はそんなふうに思わない。もちろん6歳の子供に選択はできないし、実際には親やコーチが選択したわけですが、続けるかやめるかは自分の意思です」。チャウシェスク独裁政権が崩壊するわずか1カ月前の1989年11月末に、アメリカに亡命した。

Number608号(2004/08/05)