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熱狂とカオス!魅惑の南米直送便BACK NUMBER
パリ五輪開会式「意外な日本人選手」がブラジルで“セリーヌ・ディオン級に好感度アップ”なワケ…ジーコ71歳は「3250万円分盗まれた」大災難
posted2024/08/16 06:00
text by
沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph by
Handout/Getty Images
現地時間の7月26日午後7時半から約4時間にわたって行なわれたパリ五輪の開会式は、ブラジルでも地上波、ケーブルテレビ、そしてYouTubeで同時中継され、大きな反響を呼んだ。
日本では27日の午前2時半に始まったためテレビを見ていて寝落ちした人が多かったようだが、ブラジルでは26日午後2時半からという絶好の時間帯。テレビの視聴率は、地上波が平均16%でピーク時は22%、ケーブルテレビが3%でYouTubeでは累計500万人。最多で国民の約27%が視聴したことになる。
ブラジルのテレビ局が伝えた“7つの名場面”
スポーツ局テレビESPNのHP電子版は、名場面として以下の7つを挙げた。
(1)謎の覆面男がパリ市内を飄々と駆け巡って聖火のトーチを送り届けたこと。
(2)レディー・ガガがフランス発祥のキャバレーにちなんだシャンソンと踊りを披露したこと。
(3)フランスの女性オペラ歌手がフランス国歌「ラ・マルセイエーズ」を見事に歌い上げ、これと合わせて10人のフランス女性が国家への多大な貢献を称えられたこと。
(4)ロシアとウクライナ、イスラエルとパレスチナなどの戦争によって世界の分断が深まる状況で、36人の難民選手団が平和の大切さを訴えたこと。
(5)橋の上で行なわれたファッションショーに、多くのLGBTQのモデルが参加したこと。
(6)ジネディーヌ・ジダン(フットボール/フランス)、ラファエル・ナダル(テニス/スペイン)、ナディア・コマネチ(体操/ルーマニア)、セレーナ・ウィリアムズ(テニス/アメリカ)、カール・ルイス(陸上/アメリカ)、テディ・リネール(柔道/フランス)ら世界のスポーツの歴史を彩る名アスリートたちが種目と国籍を超えて聖火リレーに参加したこと。
(7)2022年末に難病(痛みを伴う筋肉の硬直と痙攣などの症状が出るスティッフパーソン症候群)にかかっていることを公表し、以後、活動を停止していたフランス系カナダ人歌手セリーヌ・ディオンがエッフェル塔内部に設けられた特設ステージでシャンソンの名曲「愛の賛歌」を熱唱したこと。