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石川遼は試合に出場しすぎなのか?
年間最大41試合に出ることの弊害。 

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桂川洋一

桂川洋一Yoichi Katsuragawa

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posted2015/03/12 10:30

石川遼は試合に出場しすぎなのか?年間最大41試合に出ることの弊害。<Number Web> photograph by AFLO

今年はなかなかポイントを獲得できずにいる石川遼。春からはマキロイらも本格的に始動し、さらに厳しい戦いが待っている。

 春の足音が、余計に歯がゆい思いを膨らませる。

 石川遼の2015年序盤戦は、実に悩ましい結果が連なった。シーズンは昨年10月にスタートし、その手には昨秋の開幕直後に稼いだランキングポイントがあるものの、今年に入ってから出場した最初の4戦で、いずれも予選落ち。

 5試合目のホンダクラシックでようやく決勝ラウンドに進み25位に入ったが、続くプエルトリコオープンでは73位と振るわなかった。

 がむしゃらに、手応えと結果を追い求める日々。予選通過だけが目標ではないが、状況を好転させようと懸命だ。だが惨敗の記録が続くほどに絶望感も増幅させていく。

 石川遼という選手の特徴のひとつに、出場試合数が多いというものがある。

 プロ転向した2008年から昨年までの7年で、日本ツアー計123試合に出場。米ツアーには、下部ツアー選手との入れ替え戦も含め昨年まで100試合(過去米ツアー競技に組み込まれていなかった大会も含む)。数は少ないが、欧州、アジアンツアー、韓国ツアーにもスポット参戦した経験があり、プレジデンツ杯やW杯といった団体戦も合わせると、試合数はさらに増える。

 この数字を年単位で見ると、一緒に「世界」で戦う選手たちとの違いが浮き彫りになる。

石川遼の出場試合数は世界ランク200位以内で2番目に多い。

 2014年でいえば、世界ランキングポイント加算対象の大会において、スペインのゴンサロ・フェルナンデスカスタノが33試合、アーニー・エルス、パドレイグ・ハリントンが32試合に出場。ジョーダン・スピース、トービヨン・オルセンら若手選手が30試合に出場したが、年間30を上回る選手は、探す方が難しい。

 超一流クラスでは、ロリー・マキロイは24試合、アダム・スコットは22試合といった具合に、トーナメントを厳選して出場。松山英樹は28試合で、このあたりが平均的といえる。

 では石川はどうか。昨年は夏場に北海道で数週間の集中合宿を組んだためしばらく試合には出場していなかったがそれでも、米国で24試合、日本で10試合に出場した。年間34試合。この数字を上回る選手は、最新世界ランク200位以内の選手のうちジンバブエ出身のブレンドン・デ・ヨング、オーストラリアのグレッグ・チャルマース(35試合)の2人だけだった。

【次ページ】 連戦には、肉体的な疲労以上に、精神的な問題がある。

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