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ショウナンアデラは凱旋門賞を勝つ?
阪神JF、伸びしろある末脚の可能性。
text by
島田明宏Akihiro Shimada
photograph byKyodo News
posted2014/12/15 11:30
2歳牝馬にはタフな輸送競馬にも動じなかったショウナンアデラ。父ディープインパクトも果たせなかった凱旋門賞へ夢は膨らむ。
まだ伸びしろある完勝に、期待はやはりあのレースへ。
先行した人気薄がそこそこ残る流れのなか、後方からスパートして勢いの違いを見せつけた――これはすなわち、現時点で力が違っていることの証と言っていい。
前走までは、調教でもレースでも目一杯に走ったことがなかったのに3戦2勝と結果を出してきた。しかも、勝ちっぷりには余裕があり、
――これで心身がしっかりして能力をフルに出せるようになったらどんな走りを見せてくれるのだろう。
というワクワクするような「伸びしろ」を感じさせた。
その伸びしろをまだ残したまま、2歳女王決定戦を完勝した。
来年が非常に楽しみになった。
クラシックはもちろん、二ノ宮調教師と蛯名というと、凱旋門賞で1999年エルコンドルパサー、2010年ナカヤマフェスタと2度2着になっているコンビだ。
当然、夢は世界最高峰までふくらむ。
スケールの大きなスーパー女子、ショウナンアデラの今後に注目したい。