ブルース・ボウチーの名言
先発から外されたら気持ちは萎える。それを単なる降格と取るか、チャンスと切り替えられるかはその選手の心持ち次第だ。彼はそれを受け入れ、最大限の成功を収めた。
ブルース・ボウチー(MLB)
2014/10/23
今シーズン、ワイルドカードから勝ち上がって、ナ・リーグを制覇したSFジャイアンツ監督のボウチー。2010年、2012年に続く、3度目のワールドシリーズ制覇をねらうが、2012年の優勝のカギは、サイ・ヤング勝投手のティム・リンスカムをポストシーズンの先発ローテーションから外し、リリーフへ配置転換したことだった。「先発で結果を残せていないが、リンスカムは投手として“多様性を”持っている。クローザーも任せられるし、状況によっては8回も投げられる。先発が崩れた場合はすぐに投入も可能だ。いま、彼の能力を最大限に発揮できるのはブルペンだ」。リンスカムはワールドシリーズで中継ぎとして16人の打者と対戦して8個の三振を奪う投球で、優勝に貢献したのであった。
Number863号(2014/10/16)