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CSファーストステージは3位が有利!?
オリックスvs.日本ハムを徹底予想。
posted2014/10/10 16:30
text by
田口元義Genki Taguchi
photograph by
Nanae Suzuki
レギュラーシーズンでの、2位・オリックスと3位・日本ハムの対戦成績は12勝12敗と全くの五分だった。
さらに付け加えれば、同カードの打撃、投手成績も似通っている。
●オリックス(対日本ハム)
得点:84
失点:91
打率:2割4分1厘
本塁打:23
盗塁:17
防御率:3.22
●日本ハム(対オリックス)
得点:91
失点:84
打率:2割4分1厘
本塁打:18
盗塁:27
防御率:3.57
クライマックスシリーズのファーストステージ(プレーオフ時代含む)では、2位チームにアドバンテージは与えられていない。オリックスと日本ハムの対戦成績が互角であることも考慮すれば、両者には明確な差が存在しないことになる。
パのファーストステージは3位有利か?
むしろ、パ・リーグのファーストステージでは3位チームが有利なのかもしれない。その事実は、過去のデータが物語っている。
トータルで14勝11敗と3位チームが勝ち越しており、この4年間は全て2位チームが苦杯を嘗めさせられている。データを引き合いに出して勝敗を予想してしまうと、どうしても机上の空論と言われがちだが、2位チームからすれば、3位チームに追われるプレッシャーを少なからず感じている証左であることは確かなのだ。
昨年がそうだった。
CSファーストステージ前日。2位の西武を率いる渡辺久信監督は、会見でこんなコメントを残していた。
「短期決戦なんで相手に勢いをつけさせずに、なんとか2勝してファイナルステージの進出を決めたいと思う。本当に、五分と五分の戦いになると思う」
結果的に西武は、3位のロッテに1勝2敗で敗れる。互いの対戦成績が五分である今年のオリックスと日本ハムであれば、なおさら勝敗を予測するのが難しくなる。