女三代フルマラソンに挑むBACK NUMBER
初のマラソン大会は、山あり谷あり。
口論と自信を生んだ「皇居2周」。
text by
中島彩Aya Nakajima
photograph byAsami Enomoto
posted2014/10/02 10:30
皇居に作られたランニングコースを、多くのランナーとともに走る。大会初体験は、山あり谷あり?
~前回までのあらすじ~
来る10月26日(日)に開かれる大阪マラソンに出場することになった27歳の私、55歳の母、79歳の祖母。
フルマラソンはもちろん、100kmマラソンや24時間マラソンにも出場したドMランナーの私、去年の大阪マラソンを制限時間ギリギリながら完走したことを自慢する母、「私も完走できる!」と自信満々ながらフルマラソンの距離が42.195kmだということすら知らなかった祖母。
ランニングを始めて1カ月半、最初は3kmしか走れなかった祖母も、歩きを混ぜると13km程まで距離をのばせるようになりました! 中之島公園や大阪城公園など、大阪マラソンでも通る名所で、街の人にもエールを受けながら練習に励む日々。
3人は、夢のフルマラソンを完走できるのでしょうか!?
3世代、東京で集合! 初の大会参加へ!
大阪マラソンまであと1カ月半となり、普段は大阪で生活、練習している祖母と母ですが、9月14日(日)には東京にやってきていました。
目的は、皇居で行なわれる「第15回皇居Cityマラソン」。
距離は10km、今までの練習を考えれば、走れない距離ではありません。ただ、大会独特の緊張感や、他に選手が居るという慣れない環境、走ったことのないコースというレースの難しさを体験するには、絶好のチャンスです。レースデビューでいきなり大阪マラソンに挑戦するより、本番でのコンディションをよくできるはずです。
お昼過ぎに皇居に集合し、300名ほどの参加ランナーとともにまずはストレッチ。祖母はゼッケンをつけるのも初めてで、「この紙、汗は大丈夫? 私、すごく汗かくのよ」と、聞くほど。「ゼッケンは防水性が高いはずやで」と、答えながら、祖母の胸につけてあげました。
あっという間に準備時間は過ぎ、13時25分にスタート! その日は残暑が厳しく、ゆっくりペースで、大会初完走を目指します。