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GI馬4頭出走の豪華GII札幌記念。
凱旋門賞をにらむ2頭はどう走る? 

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島田明宏

島田明宏Akihiro Shimada

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photograph byYuji Takahashi

posted2014/08/23 08:00

GI馬4頭出走の豪華GII札幌記念。凱旋門賞をにらむ2頭はどう走る?<Number Web> photograph by Yuji Takahashi

芦毛のゴールドシップと鹿毛のハープスター。脚質も対照的な2頭だけに、見どころあるレースになりそうだ。

札幌記念と凱旋門賞、中41日という理想の間隔。

 札幌記念は、1997年、施行時期が6月末~7月頭だったのが8月上旬となり、GIIに格上げされてから、前にもまして強い馬が顔を揃えるようになった。そして、その'97年の勝ち馬エアグルーヴが次走の天皇賞・秋を制するなど、秋のGIに直結するレースになっている。

 今年の凱旋門賞は10月5日。札幌記念から中41日だ。

 過去最長のブランクで凱旋門賞を制したのは'65年のシーバードで、中90日だった。ディープインパクトでさえ、宝塚記念以来97日ぶりで勝てなかった。

 札幌記念は、国内での前哨戦としては、理想的な時期の施行と言える。

 過去10年の凱旋門賞の勝ち馬のうち、フォワ賞やニエル賞、ヴェルメイユ賞という3つの主要なトライアルから中2週で臨んだ馬は半数以上の6頭。同じステップで臨んだオルフェーヴルが2年つづけて2着になった。かつて、ほかに2着に惜敗した日本馬、ナカヤマフェスタとエルコンドルパサーも主要トライアル組だった。

フランスのトライアルを使うか、日本で調整するか。

 昨年を振り返ってみると、オルフェーヴルはフォワ賞を持ったままで圧勝し、キズナは着差こそわずかだったがニエル賞を鮮やかに差し切った。ともに本番の凱旋門賞でも好走したが、渡仏初戦ではきっちり勝っていたのだ。

 トライアルを使ったほうがいいのか。それとも、国内で前哨戦を消化し、ある程度仕上げてから行くほうがいい状態で臨めるのか。

 現時点では「やってみなければわからない」としか言いようがない。

 答えを引き出すには、ケーススタディを繰り返すしかない。

 日本馬が、現地でトライアルを使わずに凱旋門賞に臨むのは、過去10年では2008年のメイショウサムソン(10着)以来になる。血統もタイプも異なるゴールドシップとハープスター、そして安田記念から直行するジャスタウェイが、ぶっつけ本番でどんな走りを見せてくれるか。

 3頭のうちどれかが今年凱旋門賞を勝つ可能性はもちろんあるが、将来の日本の人馬による「世界制覇」に向けて、この札幌記念はさまざまなデータを提供してくれる戦いになるだろう。

 ということで、ここで恒例の印を。

◎ゴールドシップ
○ロゴタイプ
▲ラブイズブーシェ
△ハープスター
×エアソミュール

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#横山典弘

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