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岡崎慎司、EL予選で今季初ゴール。
W杯で突きつけられた新たな課題とは。
posted2014/08/12 11:00
text by
ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph by
Sports Graphic Number
メルマガ「ミムラユウスケのブンデス日本人戦記」。
最新号の中身をちょっとだけ……特別にご紹介いたします!
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●今週の目次
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【1】ヨーロッパリーグ予備予選3回戦 ~マインツvs.トリポリス~
岡崎慎司「100%ではないけど、明確に課題をもってできている」
【2】スイス・スーパーリーグ第3節 ~トゥーンvs.バーゼル~
柿谷曜一朗「早くチームのために貢献できるように頑張ります」
【3】現地メディアによるブンデス各クラブ・今季のスタメン予想
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【1】ヨーロッパリーグ予備予選3回戦 ~マインツvs.トリポリス~
岡崎慎司「100%ではないけど、明確に課題をもってできている」
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ヨーロッパリーグ予備予選3回戦。マインツは昨シーズンのギリシャ・スーパーリーグ5位のトリポリスをホームに迎えた。ヒュルマンド新監督のもとで迎えた初めての公式戦で岡崎慎司は4-2-3-1の1トップの位置で先発、フル出場を果たした。
前半45分、右からのクロスが入ると岡崎がゴール前へ。ファーサイドでク・ジャチョルが競ってボールがこぼれたところに岡崎が素早く反応して、スライディングシュート。これが決まり、マインツが先制を果たす。この1点を守りきり、1-0でマインツが勝利を収めた。
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相手を背負ったときのクオリティが自分に足りないところ。
――きょうの試合の感想は?
「まだ手探りですね。やりたいサッカーはサイドバックが高い位置を取って、そのサイドバックからクロスを上げる感じです。本当はもうちょっと、ボランチが絡んだりしないといけないんですけど、両サイドを上げるんでボランチはなかなか前に入ってこれないから……。そう考えると、オレとかユヌス(マリ)がもっと近くに寄ってあげないといけない。けっこう左サイドの(ク・)ジャチョルとか孤立してるんで。
あとは、今日の相手は自分たちが苦手なタイプだったです。あまりパスをつながずロングボールを蹴って、カウンターを狙ってくるという……。オレらが以前やっていたことを相手がやっていて、自分たちはどちらかというとパスを回すという形なので……。そしてどこ(のエリア)で勝負するかってのが、まだ自分たちで分かってないっていうか……。自分自身も前半はパスを相手に取られる場面が多かった。後半はミスをなくして、うまく起点になれたと思いますけど……。カウンターを狙う相手にはこう対処する、というのをもっと学んでいかなきゃいけないなと思いますね」
――前半パスミスやトラップミスが多かったですが、その原因はどこに?
「自分はこういう相手は苦手なので。裏を狙ってリズムを作ろうとしても上手く作れないとき、相手を背負ったときのクオリティが自分に足りないところだと思っているので、その精度を上げてかなきゃいけない。課題は分かってるので、そういう部分の上手さを身につけていきたいと思っています。ボールを受けてはたいていくとか、その繰り返しですかね。昨シーズンはそれを避ける部分もあったのですが、今年は点も取りつつも……。W杯のギリシャ戦もそうでしたけど、ブロックを作られて引かれたときにどうプレーすべきかがわからなかったので、それを毎回教訓にして、1トップに入ったときには(中盤に)下がったりしてリズムをつかむとかが自分の中で必要になってくるかなと思います」
――前半、個人的にはどういう気分というか、迷いながらやっていた?
「迷ってはなかったんですけど、でも……今までだったら(パスを)受けたときに自分の周りに選手がいたのですが、今日はパスを出してサイドに寄るじゃないですか? 中央に人があんまりいないので、落とすところもないので、味方からパスをもらったときにちょっとあわててしまったっていうのがありました。そういうとこのアイディアをもうちょっと増やさなきゃいけないです」