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今シーズン自己最高の2位を獲得。
アロンソだけに可能な「ある作戦」。 

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尾張正博

尾張正博Masahiro Owari

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posted2014/08/16 10:40

今シーズン自己最高の2位を獲得。アロンソだけに可能な「ある作戦」。<Number Web> photograph by Getty Images

チームの戦略とドライバーの的確な判断、それを実行するドライビングスキルが揃い、フェラーリとアロンソは今季初めてトップ争いに参加した。

エンジニアが語る、アロンソの「特殊技術」。

 元ブリヂストンのスタッフで、現在もF1チームでタイヤ担当として活躍しているある日本人エンジニアは、ハンガリーGPでフェラーリが採った作戦とアロンソが見せたドライビングを次のように評した。

「ハンガロリンクでソフトタイヤを履いて、あのペースで32周を走りきるのは、理論的に不可能です。私なら、その作戦は選択しなかったでしょう。でも、フェラーリは敢えて2ストップをソフトだけで走り切る作戦を選択した。それはアロンソだからです。あの作戦はアロンソにしかできないでしょうね」

 筆者のノートに書いてあったその言葉を伝えると、そのイギリス人ジャーナリストは静かに自分の席へ戻り、仕事を続けた。

 メルセデスAMGの連勝をストップさせたリチャルドの走りも素晴らしいし、ピットレーンからスタートして3位でフィニッシュしたハミルトンの粘りも讃えられるべきものだが、2014年のハンガリーGPでもっとも輝いていたのは、私の中ではアロンソである。私に質問してきたイギリス人ジャーナリストも、きっと思いは同じだっただろう。

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