欧州サムライ戦記BACK NUMBER
長友佑都、ウイングハーフ猛勉強中。
知将マッツァーリも称賛したユーベ戦。
text by

弓削高志Takashi Yuge
photograph byAFLO
posted2013/09/17 12:30

テベスに競り負け、独走を許してしまった長友。しかし一度やられても、試合中に修正をして二度はやらせない修正力こそが長友の武器だ。
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ユーベの開幕3連勝を阻んだインテルの確信とは?
長友はロスタイムまで上下動を繰り返し、相手にプレッシャーをかけ続けると、汗を滴らせながら試合終了のホイッスルを聞いた。
長友とインテルは、王者ユーベに真っ向勝負を挑み、堂々と渡り合うと勝ち点1をもぎ取ったのだ。
試合後、マッツァーリはチームが失点直後に意気消沈したことを咎めたが、「後半も2人のウイングハーフは、私の要求どおり、前へプッシュし続けてくれた。今夜のゲームは、戦術的にも闘志の面でも高いレベルの試合だった」と満足気だった。
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ユーベの開幕3連勝を阻み、17カ月ぶりに彼らをセリエA首位の座から引き摺り下ろすことに成功したインテルには、小さな確信が芽生えている。
課題はあれど……今シーズンの長友が左のウイングハーフとして進化を続けていくであろうという、確信だ。
