敗軍の将も前向きでいられる「シーズン開幕日」。

　試合後のアンチェロッティは、「開幕戦から圧勝して、ライバル勢に強烈なメッセージを発信しましたね」という報道陣に対し、「他チームではなく、プレシーズンは芳しくなかったが心配はないという、我々自身へのメッセージだ」と語った。

　ウェストブロムを率いるロベルト・ディマテオも、「教訓はすぐに活かさなきゃならないが、毎週チェルシーと戦うわけじゃないからさ」と、監督としてプレミアを初体験した自身を励ますかのように初戦を締め括った。

　連覇を狙うプレミア王者も、残留が目標のプレミア昇格組も、一様に前向きでいられる。それこそが、誰もが待ち焦がれた「シーズン開幕日」の魅力だ。