デムーロを日本の騎手にするためのルール改正？

　先日、JRAが今年8月上旬に公示する騎手免許の試験要領に「外国人騎手が試験を受ける場合」を明文化し、現在の短期の限定解除を検討している、と報じられた。つまり、外国人騎手にJRAの通年の騎手免許が与えられる可能性が出てきたわけだが、現時点ではあくまでも「可能性」である。

　これは一部では、1999年に初来日してから今年が15年目で、JRA・GIで9勝をマークしているミルコ・デムーロを日本の騎手にするためのルール改正などと言われている。ミルコ本人にどう思うか訊いてみたら、「ルール改正がなされたら嬉しいけど、ぼくのために行なわれるわけではないと思う」と笑っていた（外国人騎手に関しては、前記の試験要領が明らかになったときなどに稿をあらためたいと思う）。

　明日のオークスでも、地方競馬出身騎手か外国人騎手が勝負強さを見せるのか。それとも、ディフェンディングチャンピオンの意地で、武がクロフネサプライズで、馬名どおり「あっ」と驚かせたりするのか。

　多くの馬にチャンスのある混戦模様だけに、楽しみである。