筋肉の鎧でプレミアリーグ仕様に変身中の香川。

　先の代表戦で、他の日本代表選手と今の香川とを比べて見ることがあった。移籍後、短い時間にもかかわらず彼のフィジカルがぐっと大きくなっていることに気づかされた。

　太もも周りや上半身はあきらかにドルトムント時代に比べても大きくなっている。おそらくは、プレミアリーグでのディフェンダーとの対応に必要だと気づいたから、意識的に筋肉の鎧をつけているのだろう。

　また、試合出場が少ないこともあり、練習の時でも自らダッシュを繰り返して激しい調整をしているシーンも見られた。「いつ試合に出られるか分からないチームだから」と冗談まじりながら自嘲気味に、日本から来た記者達に説明していた。プレミアリーグの戦い方に適応しようと努力している跡がはっきりと見えた。とはいえその努力も、一朝一夕に試合結果に結びつくものではない。

「香川は来季はもっと活躍する」

　ファーガソン監督は断言する。

　楽しみにしていたダービーを、来季の香川はどのような形で迎えるのだろうか。