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夏の甲子園・地方大会が続々開幕。
絶対に見逃せない逸材を一挙紹介!!
text by
小関順二Junji Koseki
photograph byNIKKAN SPORTS
posted2010/07/01 10:30
つくば秀英の塚原頌平投手(3年)は茨城を代表する本格派右腕。最速145キロのストレートにスライダー、フォーク、シュートを織り交ぜ三振を奪う。打撃センスも抜群で4番を打つ
夏の甲子園の地方大会組み合わせが続々と決まり、観戦予定の日程に日々頭を悩ましている。どれだけ調整しても見たい試合のすべて見ることができないという、このもどかしさ。
沖縄、北海道は既に開幕しているが、ほとんどの地区で行われる試合は7月10日(土)~28日(水)の間に集中している。時間的・経済的制約をなんとかクリアして、どれだけ見たい試合を多く見ることができるか。フリーのスポーツライターの腕の見せどころと言っていい。
地方大会開幕と共に、各地区の有力選手を一挙紹介!!
筆者は東京に住んでいるので観戦の中心は関東になる。どんな高校・球児に注目しているのかを発表しながら、選手たちの特徴を簡単に説明してみたい。
◆茨城県
・つくば秀英/塚原頌平(投手・右投左打・180/75)……関東を代表するMAX145キロの剛腕(写真)。
◆栃木県
・矢板中央/福田龍太(2年生投手・右投右打・179/70)……全身バネと表現しても過言でない本格派。
・栃木工/角田皆斗(投手・右投右打・179/79)……昨年は打撃に注目し、今年は140キロ超えの速球に注目。
◆群馬県
・前橋商/後藤駿太(外野手・右投左打・180/75)……高レベルで3拍子揃う好打者は投手としてもMAX145キロ。
◆埼玉県
・和光/佐野泰雄(投手・左投左打・176/77)……無名校に突如として出現した奪三振マシーン。
・浦和学院/南貴樹(投手・右投右打・197/88)……粗削りだった未完の大器が完成度を増してドラフト候補に。
◆西東京地区
・日大三/吉永健太朗(2年生投手・右投右打・180/73)……フォームよく球質よく、順調なら来年は話題になる。
◆東東京地区
・修徳/三ツ俣大樹(投手&遊撃手・右投右打・176/78)……投手としても遊撃手としてもスカウト垂涎の的。
◆神奈川県
・東海大相模/一二三慎太(投手・右投右打・184/83)……サイドスロー転向の真偽を確認せずにいられない。
◆千葉県
・習志野/山下斐紹(捕手・右投左打・178/74)……高校球界を代表する捕手。すべて凄いがとくに強肩に注目。
・専大松戸/上沢直之(2年生投手・右投右打・180/80)……フォームがよくて球が速ければいいのは当然。