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驚愕の超大型トレードが
球界の常識を変える。
~ドライかつ奥深い、MLBの流儀~
text by
四竈衛Mamoru Shikama
photograph byYukihito Taguchi
posted2012/12/11 06:00
マーリンズのロリアオーナーは、過去にもエクスポズを売却するなどオフを騒がせてきた。
今季、優勝争いから早々と脱落したブルージェイズとマーリンズの間で、大規模なトレードが成立した。ブルージェイズが盗塁王3回の遊撃手ホセ・レイエス、先発左腕マーク・バーリー、快速右腕ジョシュ・ジョンソンら5選手を獲得し、若手選手7人を放出。ここ数年、動きが遅い傾向のあったオフ市場で、早い時期に大物選手が動いたトレードに、球界関係者も驚きを隠せなかった。
今回の大型トレードが反響を呼んだのは、昨オフにFAで移籍しながら、わずか1シーズンでトレードされたバーリーが「オレはマーリンズにウソをつかれた」と、球団批判したからだけではない。また、コミッショナーのバド・セリグ氏が、球団解体に着手したマーリンズのオーナー、ジェフリー・ロリア氏の経営方針を追及したからでもない。