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いよいよ明日、フットサルW杯開幕!
日本はどういう相手とどう戦うのか?
text by
戸塚啓Kei Totsuka
photograph byDaiju Kitamura/AFLO SPORT
posted2012/10/31 10:31
「フットサルの歴史、扉を開くためにもグループステージを突破することは大事。少しでも上に行けるように、まずはブラジル戦に勝つこと」とW杯での目標を語ったカズ。
ワイルドカード狙いのグループステージ突破が目標!
日本の現実的な目標は、成績上位の3位国としての16強入りだ。6つのグループのうち4カ国は、ワイルドカードとして決勝トーナメントに進出できる。
そのためには、ブラジル、ポルトガルとの2試合で、いかに失点を抑えるかが重要になってくる。
今春のAFCフットサル選手権では6試合で5失点の堅守を見せたが、さらにレベルの高いディフェンスを実現しなければならない。ロドリゴ監督が言うところの、「選手生命のなかで最高の守備」が、すべてのプレーヤーに求められる。
より具体的に言えば、守備の持続力が問われる。
強豪相手のゲームは、心身ともに消耗が激しい。前半を2対1で折り返した前述のブラジル戦も、後半に2失点を喫して一度は逆転された。高い位置からのプレスディフェンスが、どの時間帯まで機能するか──ブラジル、ポルトガル戦に共通するポイントである。
個人ではGK川原永光の奮闘が不可欠だ。
「強豪からつかんだゲームでは、GKが絶対的な活躍をするものだ」とロドリゴ監督は言う。3大会連続のW杯出場となる33歳のプレーは、16強入りを大きく左右する。
「目標はグループステージを勝ち抜くことなので、少し広い視点で上へ行くための戦い方をしたい」と話すのは、背番号10を背負う木暮賢一郎だ。3位でのグループステージ突破も視野に入れていく、という意思表示と理解して差し支えないだろう。
リビアとの第3戦は、互いにとっての決戦になる。
リビアとの第3戦は、両国にとっての決戦だ。
ロドリゴ監督就任直後の2009年7、8月の対戦では、3対6、2対2と勝利をつかめていないが、この試合には北原、木暮、小宮山友祐らが出場していない。その後のチームの成長を考えれば、勝機を見出すことはできるはずだ。
中2日で戦う3試合目であり、ポルトガル戦後に320キロの移動が控える。勝敗を分ける要素のなかで、疲労感の有無がボリュームを増していく戦いだ。